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THE 有頂天ホテルを思い出した鼠小僧に死化粧をどうぞ

category - 時代劇鑑賞
2015/ 11/ 20
                 
必殺からくり人 VOL.1 [DVD]
キングレコード (2003-11-06)
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必殺からくり人とやらの再放送が2年数カ月ぶりに始まった。
このからくり人はいつもの必殺に見慣れているとちょっと違うというか…、
おなじみのナレーションの後からいきなり度肝を抜かされる
(いやそんなに大げさなことではないかもだが…)
夢屋時次郎(緒方拳)がいきなり現代のザギンの歩行者天国に現れ
アナウンサーにインタビューを受けるという…、

なんでももう少ししたら市中引き回しの刑に処される
鼠小僧次郎吉がやってくるのだという。
で、鼠小僧次郎吉(これは財津一郎?金井進二?)が登場した途端、
本編に突入するんだが、この話、脚本家の早坂暁か
それとも監督の蔵原惟繕に問題があるのか、
以前見た時同様に話が入ってこないというか。

肝心の鼠小僧次郎吉と死のう組(仕業人にあった死のう教ではない)の与吉を
牢獄ですり替えて鼠小僧次郎吉は命を免れよう…というのが本編の話。
だが、正直蔵原惟繕演出の助け人走るの解散大始末のように
1つの話に2つ以上のストーリーをぶち込んだがために
肝心の本編の輪郭がぼやけるという"やってはいけない"状態で

鼠小僧次郎吉の回想シーンだの
普段はラストにあるはずの殺しのシーンが突然始まったり
元締めの壷屋蘭兵衛(芦田伸介)がいきなり殺されて
対立する曇り一家の曇り(須賀不二男)の前で
元締襲名宣言をする仇吉(山田五十鈴)のシーンがあったり
とにかくコロコロ展開が変わり、
良いように例えるとプログレッシヴ、
悪く例えるとわけがわからない状態だろうか。

正直、これ観ていて三谷幸喜の「THE 有頂天ホテル」を
思い出さずにはいられなかったくらい、
次から次へとシーンが変わって話がなかなかつかめない。
おまけに鼠小僧と夢屋時次郎が絡む際は
なぜか陽気なジャズが流れるという…。

そいでもってエンディングは川谷拓三が歌う負犬の唄、
なんか前川清が歌っても何の遜色もない(というかいかにも前川メロディなんだが)
前川の方がはるかに上手いんだがこのからくり人の世界観…
というか川谷と前川だと背負っているものが違うんだろうなぁ…。