2015年11月

        

SWALLOW THE SUN/Songs From The North I,II&III

category - フューネラルドゥームゴシック
2015/ 11/ 24
                 
Songs From the North I & II & III
Swallow the Sun
Century Media (2015-11-13)
売り上げランキング: 3,658



フィンランドのフューネラルドゥームゴシックメタルの新作。
メンバーの気合が嫌が応にも感じられる3枚組という大作で登場。
てっきり1枚のアルバムが3曲のみの超大作志向と思っていただけに

オープニングは彼ららしい沈み込む絶望感と悲しみに満ちた
サウンドで始まるわけだが、
相変わらずアコギやノーマルVoメインの静の部分と
デスVoをはじめとする動の部分を巧みに使う展開は変わりない。

初期の頃のようなひたすらスローテンポなサウンドに比べると
テンポが良くなり(スロー部分を効果的に使うようになり)
メリハリが効いていて聴きやすくなっているのはここ最近と変わらんのだが、
もちろんギターやシンセによるメランコリックなメロディの質は高いし
女性Voが登場したりこの手のジャンルのやっていることは一通りやっているみたいな。
曲によっては、ダークな部分(この辺りは許容範囲だが)やモダンな要素を加えたものあり
新たな変化は必要だけどモダンなものはいらん気がする。

と1枚目の感想はそんな感じだが
まさかこんなのを3枚も聴かされるのかと思ったら、違う。
2枚目はピアノのインストから始まるように
デスVoを抑えて若干プログレ的なリズムを取り入れた
薄暗さを感じる物悲しいプログレッシヴロックといった感じ。
これはこれでまた出来は良い。

で3枚目。こちらは2枚目と真逆で初期の頃を彷彿とさせる
スローテンポで重々しくてドゥーミーな
まさしくフューネラルドゥームゴシックファンにとってはたまらないサウンドを展開。
個人的にはめっちゃ速いテンポのデスメタルで来ると思っていただけに
ちょっとこれには驚かされた。
シンセを効果的に使い絶望感の世界を作り上げる彼らのセンスに驚かされる。


Disc 1
1. With You Came the Whole of the World's Tears
2. 10 Silver Bullets
3. Rooms and Shadows
4. Heartstrings Shattering
5. Silhouettes
6. The Memory of Light
7. Lost & Catatonic
8. From Happiness to Dust


Disc 2
1. The Womb of Winter
2. The Heart of a Cold White Land
3. Away
4. Pray for the Winds to Come
5. Songs from the North
6. 66°50'N, 28°40'E
7. Autumn Fire
8. Before the Summer Dies


Disc 3
1. The Gathering of Black Moths
2. 7 Hours Late
3. Empires of Loneliness
4. Abandoned by the Light
5. The Clouds Prepare for Battle



                         
                                  
        

THE 有頂天ホテルを思い出した鼠小僧に死化粧をどうぞ

category - 時代劇鑑賞
2015/ 11/ 20
                 
必殺からくり人 VOL.1 [DVD]
キングレコード (2003-11-06)
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必殺からくり人とやらの再放送が2年数カ月ぶりに始まった。
このからくり人はいつもの必殺に見慣れているとちょっと違うというか…、
おなじみのナレーションの後からいきなり度肝を抜かされる
(いやそんなに大げさなことではないかもだが…)
夢屋時次郎(緒方拳)がいきなり現代のザギンの歩行者天国に現れ
アナウンサーにインタビューを受けるという…、

なんでももう少ししたら市中引き回しの刑に処される
鼠小僧次郎吉がやってくるのだという。
で、鼠小僧次郎吉(これは財津一郎?金井進二?)が登場した途端、
本編に突入するんだが、この話、脚本家の早坂暁か
それとも監督の蔵原惟繕に問題があるのか、
以前見た時同様に話が入ってこないというか。

肝心の鼠小僧次郎吉と死のう組(仕業人にあった死のう教ではない)の与吉を
牢獄ですり替えて鼠小僧次郎吉は命を免れよう…というのが本編の話。
だが、正直蔵原惟繕演出の助け人走るの解散大始末のように
1つの話に2つ以上のストーリーをぶち込んだがために
肝心の本編の輪郭がぼやけるという"やってはいけない"状態で

鼠小僧次郎吉の回想シーンだの
普段はラストにあるはずの殺しのシーンが突然始まったり
元締めの壷屋蘭兵衛(芦田伸介)がいきなり殺されて
対立する曇り一家の曇り(須賀不二男)の前で
元締襲名宣言をする仇吉(山田五十鈴)のシーンがあったり
とにかくコロコロ展開が変わり、
良いように例えるとプログレッシヴ、
悪く例えるとわけがわからない状態だろうか。

正直、これ観ていて三谷幸喜の「THE 有頂天ホテル」を
思い出さずにはいられなかったくらい、
次から次へとシーンが変わって話がなかなかつかめない。
おまけに鼠小僧と夢屋時次郎が絡む際は
なぜか陽気なジャズが流れるという…。

そいでもってエンディングは川谷拓三が歌う負犬の唄、
なんか前川清が歌っても何の遜色もない(というかいかにも前川メロディなんだが)
前川の方がはるかに上手いんだがこのからくり人の世界観…
というか川谷と前川だと背負っているものが違うんだろうなぁ…。



                         
                                  
        

田村高廣と中谷一郎の扱いが違い過ぎるあんた、この替玉をどう思う

category - 時代劇鑑賞
2015/ 11/ 14
                 
必殺仕業人 VOL.6 [DVD]
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必殺シリーズが200回記念を迎えたらしく
過去に出演していた主要俳優をカメオ(ほんの一瞬だけ)出演させるという
粋な計らいをしたこの話。

いろいろな場面でいろいろな格好をして
主要俳優が出てくることもあって
それはそれで見どころなんだがそっちの方が気になって
肝心の話の方がパットしない、という感じでまぁそんなもんか。

冒頭から道というよりは明らかに人向けた角度で水かけていて
案の定そこに通りかかって水をかぶったお艶(夏純子)に自分は悪くない
アンタが悪いというとんでもないおばさんの中村玉緒から始まり、
せんりつ&千勢がすれ違いざまに出てくる高貴な女性が草笛光子
(犬を連れていたことまでは今回も発見できず…)

沖雅也は話と何の脈略もなく突然シジミ売りとしてはいりこんでくるし
おでんやとして出てくる中谷一郎はまだよくて
同じ助け人走るで共演してた田村高廣は
ほっかむりして牢屋のごみ集め(屑拾いとも…)
のおっさんをやっているという…
この違いはなんやねんと突っ込みを入れたくもなるが
一番ひどいのは三島百合子で
牢屋で寝言で「なりませぬ」を言っていただけという…。

野川由美子は観逃したと思ったら、牢屋敷におしかけてきた
子だくさんの母親を演じていたらしく(あとでわかった)ちゃんと観ていた。

ちなみに大塚吾郎は必殺必中~の源ちゃんこと源五郎役は変わらず
(店主のいなくなった坊主蕎麦は継がなかったのか?)、
謎のアクションを何度もしている(あとでそのアクションの謎が解けるんだが)
赤井剣之介を口説こうも半兵衛同様相手にされず
「あの人も淡白だわ」というセリフ付き。

他緒方拳が仕掛人のころの藤枝梅安を思い出させるような針医者
最後に出てくる石坂浩二は仕置屋稼業で出てくる寺田農の絵師並みに
怪しい出で立ちの医者として登場していました。

残念なのは一シリーズ前の必殺仕置屋稼業のみに出演していた
俳優(といったら新克利だけなのか?いや小松政夫もか…)
が誰一人出演していなかったこと。
「もうイヤ、こんな生活!」って言うセリフが久々に聞きたかったのに…。