2010年11月

        

MAGIC KINGDOM/Symphony Of War

category - ベルギー・オーストリア・ギリシャ
2010/ 11/ 30
                 
シンフォニー・オヴ・ウォー
マジック・キングダム
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ベルギーのインギーもどきのギタリストダッシャン・ペトロッシ(IRON MASK)のいるバンド、新作。
なぜか2枚組という力作(日本盤は1枚に収められてる)。
DIONYSUSやLUCA TURILLIやSYMPHONITYに参加している
オラフ・ヘイヤーがVoとして参加している。

中身はシンフォニックな装飾を施した、クサいメロディ満載のメロパワ。
時折ネオクラシカルっぽいメロディも顔をのぞかせる。その上疾走する。
もうファーストトラックからそれが爆発し、
その上、ギタリストも粗っぽいながらもネオクラシカルなメロディのソロをかましてくれる。
という事はその筋が好きなファンは即ゲトっちゃってね(笑)。
IRON MASKの新作が正統派メタルにすり寄った作りをしたので、
MAGIC KINGDOMとの区別ができたのでコレはこれでよかったと思う。

ただ、なんか作りが雑な感が否めない…。
もう少し整合感があれば良かったんだがね。
まぁそんな感じで1枚目はそれなりに満足ですね。
問題はなぜか作ってしまった2枚目。

…かったるい…以上。
というのも何なんだが、一体どうしてこういうのを作ったのか意味不明なもの。
なんかのコンセプトなんだろうけど、1枚目がザコシショウ並みにハイテンションだったのに比べ
この途中で眠気を誘いそうなかったるい展開は何なんだろう?
一応ネオクラシカルっぽくはなっているが1枚目のそれに比べればはるかに劣る。
聴く者が満足しなければこういうのを作っても何の意味もないし
作り手が自己満足に終わってはいけませんな。

正直この2枚目は輸入盤の限定商品にして
日本盤には収録せん方がよかったと思う。

01. Symphony Of War
02. We Rise
03. Million Sinners World
04. Evil Magician
05. In The Name Of Heathen Gods
06. Monte Cristo
07. I'm A Lionheart
08. Sleeping Beauty [bonus]
09. No Mercy For The Enemy [bonus]
10. Unholy Abyss



01. Metallic Tragedy - Chapter 2: The Holy Pentalogy
1 - Through The Sea Of Ice/Quest For The Holy Light
2 - Before The Apocalypse/War Of The Black Angels
3 - At The Gates Of The Last Mystic Dragon Land
4 - Resurrection Of The Wizard/With The Gods Of Egypt On Our Side
5 - Tournament Of Hell

                         
                                  
        

KISKE/somerville

category - メロディアスハードロック
2010/ 11/ 24
                 
キスク・サマーヴィル
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最近はメロディアスハードロックの方に色気を出しつつ、
どこそこのメタルバンドにゲストVoとして参加している
キスクの新プロジェクトなのかは知らないが、
今回は女性Voをフューチャーしている
(ちなみにISSAのVoはこのプロジェクトに落選しているらしい)。

ENTWINEの曲と同名のファーストトラックは
ノリノリのメタルナンバーなのでメロパワ方向かと思わせるような
ハードロックにしては全体的にメタリックな感じ。
相変わらずキスクのVoは衰えを感じさせずに安定している。
ファンは安心といったところか?
比率は少ないものの女性Voも負けじと美声を披露している。

しかし、この楽曲を手掛けたのは
マグナス・カールソン と マット・シナーというPRIMAL FEARのコンビだという。
正統派メタル色の強いバンドのメンバーがこの手の
しかも非常にキャッチーなナンバーの曲を良くかけたなと、それが感心だ。
曲によってはシンフォニックなアレンジがされていたりと
意外な部分を突いてくる。

ただね…個人的にはキスケ一人で十分な気がしなくもないんだよね。
女性Voは確かにいいっちゃいいんだけど、食われているようなところのなくもないし…。

お気に入りは#6(そこはPLACE VENDOMEの2ndと同じだったりするw)。
強烈な個性があるわけではないがなぜかリピート再生したくなる。


01. Nothing Left To Say
02. Silence
03. If I Had A Wish
04. Arise
05. End Of The Road
06. Don’t Walk Away
07. A Thousand Suns
08. Rain
09. One Night Burning
10. Devil In Her Heart
11. Second Chance
12. Set A Fire (Bonus Track)

                         
                                  
        

ISSA/Sign Of Angels

category - メロディアスハードロック
2010/ 11/ 23
                 
Sign Of Angels
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イッサ
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ノルウェーのメロディアスハードロックらしい。
#1を最初聴いた時はゴシックメタルかと思いました(笑)。
Voは女性。中低音を中心とした(声だけ聴くとオバハン声なんだが…)歌い方をする。
どちらかというとパワフルでもある。特に特徴はない。上手いけどね。

#1のようなノリノリのロマンティックゴシック的な曲もあれば
(ウチの好きじゃない)#5にみられるようなWITHIN TEMPTATIONの曲もやったりして、
それはそれで残念だが、曲自体は悪くないしデビューアルバムでこれだけやってくれるのだからたいしたもの。
非常にこれからの期待を感じさせてくれるものだ。
何より曲はキャッチーだし、ハードロックリスナー以外の
普通のポップファンにも聴いてもらいたいくらいだわ。
これで日本盤が出たというのは納得できる。
なんでもBURRN!で95点という異常な点数が出たらしいが
でもそこまでのものはないよ、悪いけど。耳当たりは確かにいいけどそれ以上のものはない。
完成度は高いものの、特出したものは見当たらかったわ。
せいぜい82、3点くらいじゃないか?



01. Angels Crying
02. I'm Alive
03. Give Me A Sign
04. River Of Love
05. What Can I Do
06. Closer
07. Unbelievable
08. How Will I Know
09. As I Live and Breathe
10. Flying High
11. It's Not Me
12. Fallen Angel
13. I'm Alive (bonus video clip)

                         
                                  
        

ANGEL DUST/Enlighten the Darkness

category - ドイツ
2010/ 11/ 22
                 
Enlighten the Darkness
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Angel Dust
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ドイツのヴェテランバンド。再結成後の3作目らしい。
いきなり今風のモダンなサウンドで始まってドキリとさせられる。
そういうものを取り入れるのは個人的には勘弁だが、
それでも、相変わらず「聴かせる」ドラマティックなメロパワサウンドは健在。
ドイツならではのクサくて疾走しまくるようなサウンドとは距離を置いているので
初めて聴く人は要注意。
効果的にKeyを使い、ドラマティックさをより一層盛り上げているのが非常に気に入った。
インスト#9に続いてサビで明るいメロディが爆発する#10がこのアルバムのハイライトか。
漢クサくてドラマティックなサウンドが好きな人は気に入るだろう。



1. Let Me Live
2. The One You Are
3. Enjoy!
4. Fly Away
5. Come Into Resistance
6. Beneath The Silence
7. Still I'm Bleeding
8. I Need You
9. First In Line&10. Cross Of Hatred
11. Oceans Of Tomorrow

                         
                                  
        

DERANGED/high on blood

category - ブルータルデスメタル
2010/ 11/ 12
                 
High on Blood
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Deranged
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スウェーデン産のデスメタルバンド。
彼らの名盤なそうですが…。
注射器のジャケットからしてもう危険なにおいがしてきてたまらんです(笑)。
北欧はブラックメタルの方が流行っておりますが、
このバンドはデスメタルです。

北欧特有のメロディなんぞ皆無です。
とにかく速くて、残虐な音楽をやられております。
デスVoも何を言っているかわかりませんが
暴力的な音楽をより一層煽っていて非常に良いです。
ときおり病的なギターソロも入りますね。
スラッシュビートとブラストビートを巧みに使い分けていて
非常にアグレッシヴでレヴェルの高いデスメタルだ。

…といいたいところなんですけど。

ブラストパートに入るたびに
全体が遅くなるんだよな…。
ミックスの関係なのかよくわかりません。
演奏力がないというわけではないとは思うんだが…。
それ以外になるとスピードが元に戻るという
でブラストになるとまた遅くなる…なんじゃこりゃ?
なんとも残尿管の残るアルバムですね。

確かにスピードもブルータル度も完成度も高い。
なのにこのブラストになると全体が遅くなるという最大のマイナスアクションが
この名作を邪魔しているのが非常に残念。
再発盤はリミックスで2曲ボーナスが入っているが
音はゴリゴリ的であまり好きではないがこっちはブラストで遅くなるという事はない…、
んだがどうしても遅くなっているんじゃないかと疑いながら聴いてしまうんだよね…(^_^;)。



1. Razor Divine
2. Humanity Feeds On Filth
3. (Eroti)Kill
4. Raised On Human Sin
5. High On Blood
6. Robber Of Life
7. Nailed Ejaculation
8. By Knife...
9. Haunted By Natural Danger
10. With the Silence Came Horror
11. Experience the Flesh
12. Razor Divine
13. By Knife





                         
                                  
        

HEAVENWOOD/Diva

category - ゴシックメタル
2010/ 11/ 09
                 
ポルトガルのゴシックメタルバンド1st。
マーキーの販売元がバンダイだった頃
日本盤が出てました(現在日本盤は廃盤)。

一曲目かららしいゴシックメタルで始まります。
PARADISE LOST影響下と思われるタイプのゴシックメタルです。
Voは男性のみ、デスとクリーンを使い分けます。

幻想的ともいえるキーボードで包まれた
比較的ノリのいい曲が全体の割合を占める。
ギターの叙情的旋律もなかなかいい。

#7は明るいメロディから始まってドキリとさせられる。
#8も同じように明るくノリがよくてある意味ゴシック的じゃない。
でもこういう音楽も遭っても面白いと思う。クオリティは高め。

もちろんゴシック的な怪しいメロディもあるので
CD店で見かけたらチェックしてみるのもいいんじゃないでしょうか?



01. Frozen Image
02. Emotional Wound
03. Flames Of Vanity
04. Since The First Smile
05. Tears Of Grief
06. Moonlight Girl
07. Judith Heavenwood
08. Weeping Heart
09. Frithiof's Saga
10.Lament
11.Frozen Image (Remix)









                         
                                  
        

Bifröst/Heidenmetal

category - フォーク・トラッドメタル
2010/ 11/ 08
                 
ドイツ産が最近多いのでてっきりドイツ産と思っていたが
違っていました。オーストリア産でしたのフォークメタルバンド。
ジャケットが非常に美しいのでバンド側はコレで得した感じだな(苦笑)。

ギターを中心にして笛とかフィドルにアコーディオン等フォークメタルに必須な(笑)民族音楽がからむ。
あまりシンフォニックさはない。ミドルテンポが中心。ちょっとそれがワンパターンかも。
Voはがなり系のデスVoがメイン。漢臭いコーラスもあり。
音はあまり良くはないような感じ。いかにもB級臭さが満載。
それなりにクサいメロディをかましてくれる。ギターもツインでハモる部分もあったりして
結構ニヤツくメロディがそこかしこにあったりする。
#1がつかみにしては弱いのでどうなることか不安だったが、
#2以降からそこかしこにフォークメタル特有のクサさが炸裂するのでファンは満足だろう。
ただ、中盤以降似通った曲が並ぶのでそれはこれから改善する余地はある。

ジャケット負けをしておらず、
掘り出し物の1枚といえよう。
このアルバムは今年出たばかりのようだが話題にあまりなっていないようなのが残念だ。


1. Normannenzorn
2. Berserker
3. Der Mönch
4. Die wilde Jagd
5. Fest der Trolle
6. Ragnarök
7. Der Rächer
8. Weingeist
9. Odins Söhne
10. Herr des Waldes
11. Schlachtklänge
12. Heimgang 

                         
                                  
        

SPIRITUAL BEGGARS/Mantra Ⅲ

category - ドゥームメタル
2010/ 11/ 07
                 
Mantra III
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Spiritual Beggars
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元CARCASSの現のマイケル・アモットが自分が本当にやりたかったバンドとして
立ち上げたのがこのバンドの3作目でこのアルバムだけ
日本盤はポニーキャニオンからリリースされていた
(ARCH ENEMYは本来1枚目で終わらすつもりだったんだが日本での受けがあまりによくて
活動をせざるを得なくなったとか)。
だからなんかこのバンドがサイドプロジェクトのようにも思えるが
実際はこっちがメインなんだろうな。

で、このバンドはCARCASSでもなければARCH ENEMYでもない。
70年代のロックに現代的なメタルの要素を融合させた
ドゥーム/ストーナーロックといったところか?
特異なグルーヴィなリズムと図太くかなりヘヴィなギターリフに
その70年代のプログレにあるような
オルガンが加わってがなりまくるVoが乗っかるようなサウンド。

結構このアルバムは話題にはなって今になって聴いてみたんだがね。
やっぱ自分の好みじゃないということで好きものにはたまらないけど、
そうじゃない人にとってはかなりキツイかもしれません。
時折入るツインギターなり、バックで流れるオルガンはなかなか美味しい。
そうキーボード…というかオルガン奏者にペル・ウィベルイ(DEATH ORGANってもう活動しないのかね?)
がこのアルバムではゲスト扱いだが(いずれ正式に加入する)彼の存在を忘れてはいけない。

現在VoがTIME REQUIEMの元アポロ・パパサナシオなのには驚いた。





1.Homage to the Betrayed
2.Monster Astronauts
3.Euphoria
4.Broken Morning
5.Lack of Prozac
6.Superbossanova
7.Bad Karma
8.Send Me a Smile
9.Cosmic Romance
10.Inside Charmer
11.Sad Queen Boogie
12.Mushroom Tea Girl

                         
                                  
        

AMBERIAN DAWN/End of Eden

category - フィンランド
2010/ 11/ 05
                 
エンド・オヴ・エデン
アンベリアン・ドーン
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フィンランドのソプラノ系の女性Vo擁するシンフォニックメタルバンドの新作。
ジャケットのセンスがいつも悪いことで敬遠する方もおられるが
今作もまたジャケットは悪いです、そこで損をしているような気もします。
まぁ…曲が始まればジャケットのセンス云々を言わさないような
クオリティの高いクラシック的なKeyアレンジの効いたシンフォニックメタルサウンドを聴かせてくれるが、
今作はシンフォニックサウンドにダークな要素もそこかしこに感じられる。
あまりそういう方向に行って欲しくないのが個人的な感想だが
(要はクサメロが減退するということなんだがw)。
相変わらずこの女性Voは透き通るくらいに美しく聴いてて気分がよい。
前作は記憶にないのだが(すまん)、どうしてもこうメロディに説得力が感じないのが残念なところだ。
右から左に受け流すだけのようで始まってあっという間に終わりになってしまうみたいな。
品質は高いのは相変わらずなだけに、そういうところが改善されると尚良し。
このバンドは#8や#9のようなものをもっと織り交ぜていくべきなのではないかとふと思った。
少なくとも次作では#10のようなつまらん方向性に行かないことを望む。


1.Talisman
2.Come Now Follow
3.Arctica
4.Ghostly Echoes
5.Sampo
6.Blackbird
7.Field Of Serpents
8.City Of Corruption
9.Virvatulen Laulu
10.War In Heaven

                         
                                  
        

CRADLE OF FILTH/Darkly Darkly Venus Aversa

category - シンフォニック/メロディックブラックメタル
2010/ 11/ 04
                 
蔭黒(いんこく)の女神アヴェルサ
クレイドル・オヴ・フィルス
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イギリスのヴェテランブラックメタルバンドの新作。
DIMMU BORGIR(とどうしても比較をしてしまうが)が新たな変化をしたのに対して
このバンドは大した変化(実験)をせず、今作も大仰なブラックメタルをやられています。
前作を気にいった人は今作も気にいると思います。
ただ、逆にいうとここ何作かは似たようなことをしていると斬られる可能性も。
それでもダニの表現力は絶叫から囁きまで幅広く使い分ける
(一つの楽器と化している程)相変わらず凄いし、
禍々しいシンフォニックサウンドはますます大仰になり、
ある種のシアトリカルな面も垣間見えたりもするし、
暴虐なパートとそうでないパートの使い分けもはっきりさせることで曲にメリハリが生まれ
(前作から加入したドラマーはなかなか巧いね)、
この美しき暴虐の世界観にどっぷりつかることができよう。


しかしこのバンドに問題が一つあって、何作も出しているのだが、どうしても音が好きになれない。
プロデューサーのミックスが悪いのか?金をかけていないのか?
せっかくのシンセ(なのか生オケなのか不明だが)
のゴージャスなバッキングなのにギターやらドラムやらの音とつりあっていないというか…。
ブラックメタル特融の攻撃性を感じない音づくりとでもいうのか…。
そこがこのバンドの思い切りな致命傷な点でもある。
だからどうしても安っぽく聴こえてしまう。そこを改善してほしかった。



1. The Cult Of Venus Aversa
2. One Foul Step From The Abyss
3. The Nun With The Astral Habit
4. Retreat Of The Sacred Heart
5. The Persecution Song
6. Deceiving Eyes
7. Lilith Immaculate
8. The Spawn Of Love And War
9. Harlot On A Pedestal
10. Forgive Me Father (I Have Sinned)
11. Beyond Eleventh Hour