THEATER OF AUTUMN

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THE 有頂天ホテルを思い出した鼠小僧に死化粧をどうぞ

必殺からくり人 VOL.1 [DVD]
キングレコード (2003-11-06)
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必殺からくり人とやらの再放送が2年数カ月ぶりに始まった。
このからくり人はいつもの必殺に見慣れているとちょっと違うというか…、
おなじみのナレーションの後からいきなり度肝を抜かされる
(いやそんなに大げさなことではないかもだが…)
夢屋時次郎(緒方拳)がいきなり現代のザギンの歩行者天国に現れ
アナウンサーにインタビューを受けるという…、

なんでももう少ししたら市中引き回しの刑に処される
鼠小僧次郎吉がやってくるのだという。
で、鼠小僧次郎吉(これは財津一郎?金井進二?)が登場した途端、
本編に突入するんだが、この話、脚本家の早坂暁か
それとも監督の蔵原惟繕に問題があるのか、
以前見た時同様に話が入ってこないというか。

肝心の鼠小僧次郎吉と死のう組(仕業人にあった死のう教ではない)の与吉を
牢獄ですり替えて鼠小僧次郎吉は命を免れよう…というのが本編の話。
だが、正直蔵原惟繕演出の助け人走るの解散大始末のように
1つの話に2つ以上のストーリーをぶち込んだがために
肝心の本編の輪郭がぼやけるという"やってはいけない"状態で

鼠小僧次郎吉の回想シーンだの
普段はラストにあるはずの殺しのシーンが突然始まったり
元締めの壷屋蘭兵衛(芦田伸介)がいきなり殺されて
対立する曇り一家の曇り(須賀不二男)の前で
元締襲名宣言をする仇吉(山田五十鈴)のシーンがあったり
とにかくコロコロ展開が変わり、
良いように例えるとプログレッシヴ、
悪く例えるとわけがわからない状態だろうか。

正直、これ観ていて三谷幸喜の「THE 有頂天ホテル」を
思い出さずにはいられなかったくらい、
次から次へとシーンが変わって話がなかなかつかめない。
おまけに鼠小僧と夢屋時次郎が絡む際は
なぜか陽気なジャズが流れるという…。

そいでもってエンディングは川谷拓三が歌う負犬の唄、
なんか前川清が歌っても何の遜色もない(というかいかにも前川メロディなんだが)
前川の方がはるかに上手いんだがこのからくり人の世界観…
というか川谷と前川だと背負っているものが違うんだろうなぁ…。



[ 2015/11/20 ] | 時代劇鑑賞

大滝秀治の弥蔵が不気味で存在感抜群なあんたこの宿命をどう思う

必殺仕業人 VOL.3 [DVD]
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3年前のテレ玉で放送されたこの回は実は観ていない。
最初に出てくるのはやいとや又右衛門(大出俊)でやいとや回。
しばらく裏稼業の仕事がないらしくイライラしているのだそう。

そんな中牢屋敷見廻りに格下げになった主水のいる
小伝馬の牢屋には伊平という男が
弥蔵の妾であるおとよ殺しの罪をかぶり自首をして入っているのだが
島送りになるときに伊平の息子・太吉がやってくる。
なんでも伊平には所帯を持つことになるおゆうがいるらしいのだが
行方不明になっているそうでおゆうがいないと
この太吉という子供は弥蔵(大滝秀治)に預けられるのだそう
ただ、この太吉、弥蔵おじさんには一向になつかないで
川原で会ったやいとやについてきて又右衛門も仕方なく太吉を引き取ることになる。
おゆうは弥蔵が自分のものにしたく監禁されているのであった。

そんな中牢獄では勘助(山本清)と牢名主に伊平が殺され、
その一部始終を出戻り銀次(鶴田忍)が目撃し、主水に密告する。
伊平の遺言と合わせておとよ殺しは弥蔵であり、伊平に罪をなすりつけただけでなく
その子分の勘助に殺すように命じたのである。

それがわかり、やいとやは剣之介と共にこの2人を殺しにかかる。
ちょうど女性(おとよ?)を殺して首つり自殺に見せかけるところを押しかけ
針を弥蔵に突き刺す一歩手前で弥蔵が自分の古くからの知り合いであることに気づき
この場は引き揚げるしかなかった。

弥蔵はやいとや(本名は政吉)が子供の頃、弥蔵を裏切った両親を殺し、
その場にいた政吉は殺さずに自分が引き取った上
(まぁやっていることは仕置屋稼業の市松と同じなんだが)
殺し屋として育て上げた育ての親だったのだ。

それがわかり、やいとやを政吉と呼び
執拗にやいとやにつきまと自分のグループ(同じ仕業人らしい)に勧誘をしたり、
それが上手くいかないとなれば仕業人のメンバーを教えろとしつこく迫る。
表情を出さずに不気味にやいとやに迫る大滝秀治がなんともいい味を出している。
この方は仕置屋と仕置屋稼業にも出ているが今回の仕業人が
一番インパクトがある(そして晩年と顔が全然変わっていないw)。

そして何よりも今回は非常にテンポが良く、
いつの間にか引き込まれて最後まで観てしまったという感じ。
見ごたえのある作品で、脚本が村尾昭というのは納得だが
驚いたのはこの作品、監督があの蔵原惟繕ということに驚いた。
まぁそういわれると突っ込みのある所はなくはないが
それは他の監督でもありえるような許容範囲の部分、
これは仕業人の中でも名作に入る内容だと思う。

ちなみに、この話から間借り人が千勢(岸じゅんこ)という女先生。
仕置屋稼業で言うところのおはつのような存在といった感じだが、
なんでもこの先生、趣味が穢れ本(要はエロ本)集めということが後に主水にばれる。
今でいうところの春画女子ということか…。




[ 2015/10/31 ] | 時代劇鑑賞

おこう(中村玉緒)が突然中村家に乗り込む 一筆啓上崩壊が見えた

必殺仕置屋稼業 VOL.7 [DVD]
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主水シリーズで評判のいいひとつがこの仕置屋稼業なんだけど
最終回はよりによって蔵原惟繕が監督なので嫌な予感がしたんだが
まぁ脚本は村尾昭なのでそこまで酷い内容にはならない
(だからといって國弘威雄とか下飯坂菊馬らが酷いというわけではない)
とは思ったが案の定悪くはない作品に仕上がっている。
特に最後の市松を捨三と主水によるチームプレイにより
上手く逃がす場面やその後江戸から逃げた
市松のシーンは何度も観たくなるような感動的なシーンでもある。

ただ、この話序盤でなぜかおこうがCM開けに突然中村家に
髪結いに押し掛けてくるシーンは?だし
(別にりつが髪結屋に再び来てもよかったのでは?)、
おこうが佐兵衛一味に囚われたアジトをなぜ市松が知っている
(知っているのは印玄か捨三だったような…?)のか
さらにおこうを救出する際に印玄が徳太郎を巻き沿いにして屋根から落ちるときに
のたれ死ぬ上、"見事な最期だった"の市松の言葉で片付けられたのはどうも…。
あとどうでもいいんだが、市松のアジト付近で佐兵衛一味に市松に絡んでいる際の
佐兵衛の仲間の伊蔵(沼田曜一)が妙にカマっぽい。


で、市松は主水らのおかげで江戸を離れ仕置屋稼業は終わる。
ただこの市松、伝七捕物帳の裏通りの鼠たちという話、
沖雅也が狐の芳造という
町人を悩ませる悪ガキグループ(そこになぜか亀田大毅がいる…)、
今でいうところのストリートチルドレンがいて
そいつらをまとめるリーダー的な存在を演じるのだが、
これがどう見ても(竹串を使わない)市松にしか見えないという。
おそらく伝七のスタッフに仕置屋稼業の市松が好きな人がいて
その市松を思い切り意識したと思うんだけど、
放映された当時、市松ロスになった人にとっては
涙もののうれしい話だったのかなぁと思ったり…。



[ 2015/10/15 ] | 時代劇鑑賞

MY DYING BRIDE/Feel The Misery

Feel the Misery
Feel the Misery
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My Dying Bride
Peaceville (2015-09-18)
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イギリスのゴシック・ドゥームメタルの新作。
なんでも18作目らしい。一見美しいジャケットに惹かれる。
音は軽くてあまりいいとは言えなく、なんかすっきりしないが。

いきなり似つかわしくないメロパワサウンドで驚かされるが
決してそれで終わらせないのがこのバンドならでは
リズムチェンジして遅いテンポになるとVoの歌い方もあって
やっぱりドゥームゴシックサウンドなんだと、
その上物悲しく美しいヴァイオリンが入るとやっぱりこのバンドの音になる。

もちろんその後はお経のように歌い上げるVoは
デスVoになったり、ときには囁いたりと表情豊かに、
曲もスローテンポな曲が中心となり、
曲もこのバンドらしくない(いや元々はこんなんだった?)
だらだらっとした部分が登場しさびしげな雰囲気だったりする。

陰鬱で長めの曲が並びスローテンポメインな上にVoがVoなだけに
退屈感は否めないが(むしろ蔵原惟繕演出はこっちの方が近いかもしれない)、
ヴァイオリンがあまり入らなくなるのは残念ではあるが、
それでも入った時のメロディの説得力は高く、
美しいピアノやギターによるメロディもなかなかおいしかったりする。


1. And My Father Left Forever
2. To Shiver in Empty Halls
3. A Cold New Curse
4. Feel the Misery
5. A Thorn of Wisdom
6. I Celebrate Your Skin
7. I Almost Loved You
8. Within a Sleeping Forest


[ 2015/10/11 ] | ゴシックメタル

SHAPE OF DESPAIR/Monotony Fields

Monotomy Fields
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Shape of Despair
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フィンランドのフューネラルドゥームゴシックメタルバンドの久々の4作目。
なんでもAMORPHISのクリーンVo担当だったはず
(ここではAMORPHIS時代では考えられなかったデスVoやってる)のVoは
何と脱退をしてHenri Koivulaという別の人物になっているんだとか。


続きはこちらから


[ 2015/10/07 ] | フューネラルドゥームゴシック

蔵原惟繕演出のこんなもんでしょう的な一筆啓上地獄が見えた

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先週から始まっている必殺必中仕事屋稼業の後シリーズ。
何でも視聴率を回復させるために中村主水(藤田まこと)を起用したシリーズを
制作したんだとか(その裏では他局の影同心に対抗する意味も込められている)。

必殺必中では2作しか手掛けてなかった蔵原惟繕
第一話を手掛けるということで
(今シリーズは結構手掛ける)あまり期待はしてなかった。
この方の演出は、他の監督よりもとにかく"暗い"。
重苦しいくらいに暗さが漂っている。悪く言えば辛気臭いかも。
ただ、そういう独特の世界観は良いんだが、
必殺必中のように前後と脈略もないシーンが登場したり、
話の輪郭が余計な事をすることでぼやけたりすることもある。

この第一話も主水とおこう(中村玉緒)が話をする場面が
突然鳥居がたくさんあるシーン(しかもスタジオ撮り)に切り替えられて
"?"と思ったり(仕上げて勝負のおらんを半兵衛が仕置するシーンを思い起こさせる)、
印玄(新克利)が前を通った人間がターゲットとわかって立ちあがった次の瞬間
屋根の上にそのターゲットを突き落とそうとしているシーンになったりと
こういう強引なまでの展開があったりはしたが…、

市松(沖雅也)のアジトに潜入した際に市松に殺しかけられる主水とか
殺しを見られた少女の前で竹串を突きつけたりするような
緊迫したシーンは見ごたえがあった。

まぁ、第一話にしては"こんなもんでしょう"といった感じで
話がブレたりとか特に問題になるような酷いということはなかったというのが感想。

[ 2015/09/09 ] | 時代劇鑑賞
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死神の弥三

Author:死神の弥三
主に激し目の音楽の聴いた感想(アテにしないでください、火傷しますw)を書いています。ここではそれだけです。





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